受講者の声
STUDENT’S VOICE
KOSÉ Corporation / Ms. Oguri

感覚で捉えていたデザインを、理由をもって判断できるように。
株式会社コーセー
小栗さん
課題
・デザイナーに企画意図を伝える際、彼らの自由度や能力を引き出すコミュニケーションを知る必要があった
・自己流で行ってきたデザイン企画に限界を感じ、発想の幅を広げたかった
成果
・デザインの印象を意図的にコントロールする方法を理解し、判断の軸ができた
・感覚的だった違和感を言語化できるようになり、本質的なフィードバックができるようになった
・作成した資料のデザインが好評となり、社内でフォーマット化された
受講前にデザインのどんなところに課題感やモヤモヤを感じていましたか?

化粧品会社で10年ほどマーケティングに関わり、今は監査室に従事しています。マーケティング時代にはハイブランド商品のプロモーションを担当していましたが、その頃から、デザインを企画しデザイナーに伝える際にモヤモヤを感じていました。
私は昔からデザインが好きで、化粧品やファッション、インテリアなど美しいものに触れながら、商品に活かせそうなアイデアを日々ストックしていました。そのため商品企画では「こういう世界観で、こういうパッケージで…」と細かく指定して企画を上げていたんです。
今振り返ると、それはデザイナーの自由度や創造性を狭める行動だったかもしれません。そして何より、自分の発想の枠から抜け出せていないのではないかという不安がありました。「本当にこれは新しいのか?」「既存の再解釈に過ぎないのではないか?」と判断に迷うことも増えていき、自分の発想に限界を感じていました。

具体的に、ご自身のデザイン企画に壁を感じたきっかけはありますか?

ある時、お客様のインサイトをきっかけに新しいサービスのアイデアが浮かんだんです。しかし、いくつかの企画案から一つに絞れず、「本当にこれでいいのか」と判断に自信が持てなくなりました。
ディテールを詰めていく段階でも「何か違う」と感じるのに、その違和感を言語化できない。結果として、デザイナーに対して「この色をこう変えてほしい」といった、本質的ではない小手先のフィードバックをしてしまっていたのです。感覚ではわかっているのに、説明できない。その状態を抜け出したいと思っていました。

講座内で印象に残っている気づきを教えてください。

先生が「デザインは目的があった上で、緻密に印象をコントロールしている。だからすべてのデザインは論理的に説明できる」とおっしゃったことです。全部説明できるというのは衝撃でしたし、もしそれができれば、自分も判断に迷わず、デザインを言語化して説明できるようになるのだろうという希望が持てました。

他にも講座で得た学びや気づきはありますか?

観察フレームに沿ってデザインを見ると、これまで自分は「見ているつもり」だったことに気づきました。
「AとBのパッケージはだいたい同じような雰囲気だな」と感覚的に捉えていたものが、文字組みや余白、構成の細部などを丁寧に見るとまったく違う。「なぜこのデザインになっているか」という背景を考えて観察することの重要性を学びました。
また、言語化はトレーニングで鍛えられるという点も大きな収穫でした。講座課題で行った自分の言語化と先生の例を比べ、その解像度の差に驚きました。今は言語化のクオリティを上げるために小説を読んだり、さまざまな言語表現に積極的に触れるようにしています。

―受講後、講座で得た学びをどのように仕事に活かしている実感はありますか?

現在は監査部門にいますが、「人に何かを伝える」あらゆる場面でデザインの力が活きていると感じます。
例えば、プレゼン資料や監査報告書でも、書体・字間・色の選択によって印象をコントロールできます。アウトプットのたびに「相手にどんな印象を与えたいか」を意識するようになりました。その結果、資料のデザインが好評となり、社内でフォーマット化されるまでになりました。

WEデザインスクールの受講を考えている方にメッセージをお願いします。

「デザイン判断講座」と聞くと、デザイン発注やマーケティングに関わる方向けの講座だと思われる方も多いかもしれませんが「伝えたいことを正しく伝える」というデザインの考え方は、ビジネスパーソン全員に共通して必要なスキルだと思います。デザインということに凝り固まらずに、ぜひご自身の視野を広げるためにも、さまざまな方におすすめしたいですね。